季節の抜け毛がひどくなる時

体の部位によって違いますが、毛には成長期、退行期、休止期というサイクルがあり、髪の毛の場合はおよそ成長期が2年から6年あり、その間に太くて長い毛に成長し、やがて抜け落ちるので、誰でも一日に数本から200本以上の抜け毛があるのは自然なことなのです。抜けた後はその毛母細胞は休止期に入り、また毛を誕生させていくという周期を繰り返すのですが、体調や季節によって通常よりも抜け毛が多いと感じることも誰にでもあり、特に春や秋など季節の変わり目に多いのは動物でも同じように夏用、冬用の毛に生え変わるという自然な現象ですが、若い女性でも時に本当に薄毛になることもあるのです。

その原因はいくつかあり、肌を出す夏を目指してダイエットをし、十分な栄養を取っていなかった場合に頭皮にまで十分な栄養が行き届かなくなって、毛母細胞の働きも衰えてしまうことや、環境が変わってストレスを受け、そのストレスが毛母細胞の働きを悪くさせることや、夏の紫外線を浴びすぎて頭皮が傷んだり、汗によって皮脂が溜まり、頭皮が硬くなってしまったり、季節性のアレルギーによる皮膚のかゆみで頭皮も影響を受けてしまったことなどが原因で薄毛になってしまう可能性もあるのです。

だから自然な抜け毛より多めに抜けると感じたら、食生活を見直し、髪の毛の成長に必要な栄養分や、血流をよくするための食事を心掛けることが大切で、特に髪の毛には蛋白質、ミネラル、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンC,ビタミンEが必要なので、肉や魚、大豆製品、卵、海藻類、緑黄色野菜や果物などたくさんの栄養分をバランスよく摂取することが大切です。バランスの良い食事をすることは髪の毛のためだけでなく、血液をきれいにし新陳代謝をよくし、免疫力を付けるなど体の健康やダイエットにもつながります。

またストレスや自律神経の崩れが抜け毛を誘発することもあるので、しっかり睡眠をとって自律神経のバランスを正すことも大切です。自律神経は交感神経と副交感神経があって日中は交感神経が優位になって体や神経、脳などを活発にし、夕方から夜は副交感神経が優位になって体を落ち着かせます。本来、副交感神経が優位になって体や神経、脳が休んでいる時間にいつまでも起きていると、夜でも交感神経が優位に働いたり、また交感神経が働く朝にいつまでも寝ていたりすると、副交感神経が優位な状態が続いたりと自律神経のバランスが崩れてしまうのです。自律神経の乱れはホルモンの乱れにつながり髪の成長を促進する作用のある女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が悪くなり、それが抜け毛を導くこともあるので、栄養と自律神経のバランスを整えることが薄毛の予防や対策になります。
またスカルプシャンプーの選び方や洗髪の仕方を工夫してみることも大切で、かゆみが出たりしないような自分の肌に合ったシャンプーを選ぶようにしたうえで頭皮の汚れをしっかり落とすためには、シャンプーの前に十分ブラッシングをし頭皮の汚れを浮き上がらせ、しっかりと髪の毛をぬらしてからシャンプーを付けて洗うようにし、シャンプーやトリートメントは地肌に残さないようにしっかりとすすぐようにします。そしてよくすすいだ後はよく乾かすことも大切で、濡れたまま髪を放置しておくと頭皮が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなり、それが抜け毛の原因ともなるので、髪を洗った後はタオルドライをしてからドライヤーで頭皮から乾かすことが大切です。

さらに頭皮マッサージをすることで硬くなった頭皮が柔らかくなり、頭皮の血流をよくすることで栄養がいきわたるようになるので、頭皮を傷つけないように優しくマッサージをしたり、丁寧に優しいブラッシングを一日に何度か行うことも薄毛対策におすすめです。

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